『アサヒカメラ』休刊 一方で想定外の「歓喜の声」が殺到したワケ
1926年創刊、日本最古の総合カメラ誌『アサヒカメラ』(朝日新聞出版)が1日、次号にて休刊すると発表。ネット上で大きな反響が上がっている。
1926年創刊、日本最古の総合カメラ誌『アサヒカメラ』(朝日新聞出版)が1日、次号にて休刊すると発表。ネット上で大きな反響が上がっている。
■コロナ禍で広告費が激減
アサヒカメラ6月号、本日発売!
「いまこそ、フィルム!」大特集に加え、128人の写真家アンケートで最も好まれた絞り値「開放」を特集。ボケや明るさだけではない、奥深さや使いこなしに迫ります。
大好評の #向井康二 さんレッスン連載や、初心者向けの露出講座も必読です!https://t.co/J9kWXLjfn1— アサヒカメラ編集部 (@asahicamera) May 20, 2020
毎号、写真機材や技術についてかなりしっかりめな記事が並び、読者層は50代以上の男性が大半を占めるなど、複数あるカメラ雑誌の中ではより“玄人向け”な一冊だった。2017年8月に発表されている日本雑誌協会のデータ(印刷証明付部数)によれば、発行部数は30,367部。
この日、朝日新聞出版が運営しているニュースサイト「AERA dot.」に突如掲載されたのは、その歴史に幕を閉じるという寂しい言葉だった。
「月刊誌『アサヒカメラ』(毎月20日発行)は2020年7月号(6月19日発売)をもって休刊します。コロナ禍による広告費の激減により、誠に残念ではありますが、これ以上維持していくことが困難となりました」と新型コロナウイルスの影響があったことに触れ、その無念さをにじませている。
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■「SnowMan」向井の連載は継続
#アサヒカメラ の突然の休刊のお知らせ、本当に申し訳ございません。#SnowMan #向井康二 さんの連載「巨匠と撮る白熱レッスン」につきましては
弊社刊行の週刊誌「#AERA」に媒体を移して、継続させていただきます。
月1回掲載を予定しておりますが、開始時期等、詳細は追ってまたご報告いたします。— アサヒカメラ編集部 (@asahicamera) June 1, 2020
休刊後の展開については、増刊やムック本として刊行していくことに加え、「今後、カメラ・写真の情報は、朝日新聞出版のニュースサイト『AERA dot.』内で記事を配信」と説明。
4月号から開始され人気を集めていたジャニーズ事務所所属の「SnowMan」向井康二の連載「巨匠と撮る白熱レッスン」は週刊誌『AERA』に媒体を移して継続していくことも明かされた。
また、同誌が受賞作品などを発表していた写真コンテスト「木村伊兵衛写真賞」については「引き続き、朝日新聞社及び朝日新聞出版が共催して参ります」と触れられており、影響がないもようだ。