休館明け図書館のコロナ対策 「読んだ本の行き先」に衝撃受ける利用者も
長期間に渡って「休館」状態にあった図書館の多くが、1日より開館。現地の様子は…。
■「読んだ本」は棚に戻さない
記者の印象に一番強く残ったのは「読んだ本」を戻す際のルールであった。同図書館では「触れた本」や「読んだ本」はそのまま書架に戻さず、所定の机の上へ置くよう呼びかけている。
しかし図書館を利用した経験のある人ならば理解してもらえると思うが、図書館では本に触れる機会が予想以上に多いもの。例えば「どんなストーリーの小説なのか知りたく、裏表紙のあら筋を確認した」「どういった内容の本なのか、冒頭部分だけをパラパラとめくった」などの事態は往々にして起こり得る。
館内を行き来する利用者の中にも、「少し触れた本」をそのまま書架に戻そうとしてしまい、ハッとした表情を浮かべる人がチラホラと見られた。
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■各地の図書館では…
同様の措置をとった図書館は多いようで、ネット上を見ると「読んだ本を出しっぱなしにするのは少し抵抗がある…」「感染を防ぐためとはいえ、司書の人たちも大変そうだね」といった声が多数上がっていた。
しかし一方で「貸し出し期間が長くなったのは嬉しい」「本を借りたらのんびり家で読書します」などの声もあるように、現行ルールならではの利点を見出す読書好きの人も少なくないようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)