東京アラート発動でレインボーブリッジと都庁が赤く染まる インスタ映えで集まる野次馬も
緊急事態宣言の全面解除後、都内では再び新規感染者数が増加。「東京アラート」が発動された。
2日、東京都は新型コロナウイルスの新規感染者数が34人となったことを受けて、都民に対する警戒を促すための「東京アラート」を発動した。
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■34人が新規感染
都内の新規感染者数は、緊急事態宣言が全面解除された5月25日には8人、31日には5人だったが、解除以降それ以外の日はすべて2桁を超え、5月29日には22人、さらに2日は解除後最多となる34人の感染が判明している。
1日には、休業要請の解除などについて東京都が定めるロードマップでステップ2に移行しているが、東京アラートは現段階でこのステップを変更するものではなく、アラートという言葉が意味する通り、「警戒の呼びかけ」にとどまる。
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■レインボーブリッジと都庁が警戒色に
2日23時、東京湾にかかるレインボーブリッジと新宿の都庁舎は一旦明かりを消した上で、およそ10秒後に警報を意味する赤にライトアップされた。
ただし、警戒を呼びかける都の思いとは裏腹に、深夜にもかかわらずお台場周辺は若者やカップルを中心に多くの人出が。とくにライトアップが変わる23時前後にはひときわ野次馬が増えていた。
取締中の警察官も、編集部の取材に対して「緊急事態宣言解除後、お台場の路上駐車が増えて困っているが、今日はとくに多い」と回答。
■インスタ映えイベントではない
自衛隊のブルーインパルスが医療関係者への感謝のために都内上空を編隊飛行したことは、大きな話題となり、自粛期間を乗り切った人々に勇気を与えてくれた。
しかし、東京アラートは小池都知事らしく名前が一見おしゃれなだけで、意味するところは「警報」。デートの見どころでもインスタ映えスポットでもない。感染者増は院内感染や夜の街でのクラスター発生と言われているが、一人ひとりが警戒意識を高めていきたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)