日本郵便、配達員も「適宜マスク外す」 命を守る行動に理解求める
日本郵便が、配達員が適宜マスクを外し、熱中症予防に努める取り組みを開始したと発表。利用客らに理解を求めている
日本郵便は4日、従業員の熱中症対策として、乗車中や屋外配達時など、適宜マスクを外す取り組みを始めたことを発表。利用客へ理解を求めている。
■乗車中や屋外配達時はマスクを外す
日本郵便では、これまで新型コロナウイルス感染症などの対策として、従業員のマスク着用を励行してきた。
しかしながら、気温が上昇するに連れてマスクにより熱中症のリスクが高まっているとされ、日本政府は5月26日に「令和2年度の熱中症予防行動」を発表。
これに基づき、同社では10月31日までの間、熱中症対策として「乗車中、屋外配達中等では、熱中症のリスクを考慮し、適宜マスクを外す」「のどの渇きを感じる前に、こまめな水分補給を行うこととし、周囲の方との距離を十分にあけた上で、適宜マスクを外して休憩を取る」という取り組みを実施する。
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■過酷な状況に理解示す声
日本郵便の発表を受けて、インターネット上では「うん、それでいいよ…ずっとマスクは無理だよ」「いくら冷感マスクを付けてたとしても外で体を動かす仕事してる人たちにとって過酷労働」など、過酷な状況下で働く人々に、理解を示す声が目立つ。
その一方で、「コレ大々的にニュースで流して周知してあげないと、すぐ『おたくの配達員マスクしないで走ってたわよ!』ってクレーム来るぞ…」「郵便配達員の方々がマスクをつけていないことで、嫌な思いをせずにすみますように」など、自粛警察に続き『マスク警察』による執拗なバッシングを心配する声も上がっている。
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■約5割が熱中症対策を意識
マスクとの付き合い方も考えなくてはならない、今年の熱中症対策。ちなみに、しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,342名を対象に実施した意識調査において、全体で5割弱の人が「熱中症対策をしている」と回答した。
毎年命を落とす人が相次いでいる熱中症。配達員がマスクをしていないことに対する不当なクレームなどは、絶対にやめてほしい。
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(文/しらべぇ編集部・越野 真由香)
対象:全国20代~60代の男女1342名(有効回答数)