小池百合子都知事、歌舞伎町クラスター説に言及 「夜の街関連で明確な傾向」
5日、東京都の小池百合子知事が「東京アラート」発動以降、初となる定例会見に臨み、「新型コロナウイルスはいまだ警戒すべき状況が続いている。特に夜の街で新規感染が確認されている」と警鐘を鳴らした。
5日、東京都の小池百合子知事が「東京アラート」発動以降、初となる定例会見に臨み、「新型コロナウイルスはいまだ警戒すべき状況が続いている。特に夜の街で新規感染が確認されている」と警鐘を鳴らした。
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■週単位の陽性者増加比がオーバー
冒頭、東京都の新規感染者動向について振り返った小池知事。
「昨日の時点で新規要請者数が18.3人、新規陽性者における接触率不明率が46.9%とここまでの数値は問題がないが、週単位の陽性者増加比が2.03となっており、指標の2.0を超えている」と説明した上で、「新規陽性者数はこのところ増えており、警戒すべき状況だ」と厳しい表情で語った。
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■呼びかけ運動も
中でも20代、30代の新規感染者が増えていることが懸案事項だとし、「若い世代に増加傾向があることは毎日お伝えしている通り。いわゆる夜の街関連で明確な傾向がでている。2日からは東京アラート発動中。都民の皆さん、事業者のみなさんにはガイドラインなどを踏まえて感染拡大防止マニュアルを徹底していただきたい、という思いを込めている」と説明。
この若者の感染、新宿・歌舞伎町周辺のホストクラブが感染源になっているという報道もあり、「本日19時から歌舞伎町で、地元自治体関係者、医師会の方を同伴し、注意喚起、呼びかけを行っていく」と新たなアクションに移ることも明かした。
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■店に通う人々に…
声がけ運動はどこまで効果を生むかは不明瞭だが、「しっかり対策に取り組んでこられた事業者、そうでない事業者、課題を残している方々にもしっかり声が届くようにしたい」と思いを吐露。
とはいえ、3密の典型とも思われるナイト系店舗ではなかなかコロナ対策が打てないのも現実。小池知事は「また、お店を利用する人たちへの注意喚起が一番効果的なので、そこが重要だと考えている」と付け加えた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤星生)