無観客なのに売り上げ増の地方競馬 その理由に迫った
無観客でも売り上げ増の競馬の秘密に迫る。
3日、地方競馬のビッグレースでもある「東京ダービー」が大井競馬場で開催され、無観客開催ながらも売り上げ前年比115.9%(9億3145万5400円)を記録。一日の売り上げも前年比117.6%(24億3569万3350円)と、大幅に増加した。
売り上げ増を記録しているのは、大井競馬場が所属する南関東公営競馬だけでなく、その他の地方競馬場においても、軒並み売り上げが増加。新型コロナウイルスで自粛ムードが漂う中、なぜ売り上げが増加したのだろうか。
■無観客でも売り上げ増
競馬と他のプロスポーツの大きな違いは、無観客でも十分に採算が取れることである。野球やサッカーなどのプロスポーツは、球場やスタジアムのチケット代が大きな収入源となる。
競馬の収益の多くは馬券購入額から得るので、ネットで馬券を購入できる環境が整っている現在であれば、無観客でも十分な収益が見込める。
関連記事:趣味を共有したいから… 4人に1人が「好きな人の好きを無理して好きに」
■スマホの普及も影響
また、スマートフォンが爆発的に普及したことも影響。2010年代以降、現地で馬券を購入するスタイルから、スマートフォンをはじめとした通信機器で購入するスタイルが定着し、手軽に馬券が購入できるようになった。
そして、新型コロナウイルスの影響で、飲食店や商業施設が軒並み休業をしている中、娯楽が減少したことにより競馬に注目が集まり、普段やらない人が興味を持ったことも大きい。