弁護士依頼の初期費用が一切ナシになるサービス「アテラ」がスゴい
日本リーガルネットワークの弁護士費用保証・提供サービス「アテラ」について、同社代表取締役CEOで弁護士の南谷泰史氏に話を聞いた。
自分が法的トラブルの当事者になった場合のことを、普段から想定して生活している人はそう多くないと思われる。しかし、実際には、誰しもがそうなる可能性を抱えており、弁護士に依頼する費用や訴訟に付随するお金など、金銭的な負担が必要となるのも現実だ。
そうしたときに利用できるのが、日本リーガルネットワークの弁護士費用保証・提供サービス「アテラ」(法人の場合は「ATE保証」)である。サービスの概要、新たに加わったオプション「クイックマネーサポート」について、同社の代表取締役CEOで弁護士の南谷泰史氏に話を聞いた。
■契約時に金銭は一切必要ナシ
法的トラブルが発生し、相手方に損害賠償請求を行うなど弁護士に依頼する場合、最初に着手金が必要となることがほとんどだ。
アテラでは、その着手金を提供。また、保証料については紛争を行なったあと、和解、勝訴して現金を回収できたときのみ負担が発生することになっている。つまり、契約時には一切金銭を必要としない。
南谷弁護士:アテラは、弁護士に依頼するための金銭をカバーすることを目的としたサービスです。
弁護士への着手金は弊社が保証して、もし紛争に負け、賠償金を回収できなかったという場合、実質的に一切返金の必要はありません。その代わりに、紛争に勝って賠償金を回収できた場合には、着手金の返済と保証料をいただく形になります。
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■「クイックマネーサポート」も開始
アテラでは、残業代請求、交通事故や離婚に関する損害賠償請求などの法的請求を行う際に、一定の資金(最大100万円)を提供するオプション「クイックマネーサポート」も開始している。
これによって、法的請求を抱える人が、治療費や生活費として使える資金を早急に得ることができる。
南谷弁護士:法的紛争に巻き込まれたとき、示談交渉や訴訟に付随してお金が必要になることも多いです。そういったニーズに応えたいと当初から考えていました。
例えば、退職後に未払い残業代を請求するケースでは、退職直後の時期の生活に必要な費用を「クイックマネーサポート」でお立替することが可能になります。
また、交通事故の場合の治療費のご提供も可能ですし、配偶者からDVを受けている方が別居の上で離婚を求める場合に、別居直後の生活費を「クイックマネーサポート」でご提供することも可能です。
アテラ、ATE保証はリスクをヘッジするサービスなので、回収できるかどうかわからない状態で示談交渉や訴訟の結果を待っているより、回収できたときには保証料を負担してもいいので、「少なくとも一定の金額は取得できること」を早く確定させて敗訴リスク・回収リスクをヘッジしたいというニーズも同時にあるだろうと。
費用が必要だというニーズと、リスクをヘッジして収支を確実にプラスにしたいニーズ、その両方に応えられるように今回のオプションサービスの提供に至ったという形ですね。