高齢者と若い女性のマッチングサイト「まご活」の実態を直撃 ネットでは賛否
「まご活」なるマッチングサービスが5月にローンチされた。どのようなサービスなのか探った。
若い女性が中年以降の男性と食事やデートに出かける「パパ活」は、売春の温床になりかねないとして、近年問題視されている。
そんな中、高齢者男性と若い女性をマッチングさせ、電話やデートを楽しませる「まご活」と呼ばれるサービスが、5月1日、密かにリリースされていた。どこか胡散臭さも感じるこのサービス。運営者を直撃した。
■高齢者の寂しさ解消が目的
60歳以上の男女の高齢者と、18歳以上の女性(以下、まご)をマッチングさせ、交流を促すマッチングサイト「まご活」。運営者の坂東泰地氏に話を聞くと「高齢者の孤立や一人暮らしによる寂しさを解消することを目的として始めました」と話す。
高齢者が抱える寂しさの社会問題は、単に介護やボランティアでは解決し得ないとの考えから、マッチングサイトという形にこだわっていると自論を話す同氏。
「現状の介護施設やボランティアでは、孤立したり一人暮らしをして抱く高齢者の寂しさを解消することはできません。一方、一般の女性は介護はできませんが、寂しさを埋めてあげることができるのではないかと考えます」と坂東氏は続けた。
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■料金設定は自由
同サービスのメインはマッチングと、サイト内でのメッセージのやりとり。通話や直接の面談もできるが、ここはそれぞれ有料。
金額はまご側が自由に設定して売るシステムで、自分が人気だと思えば通話は10分5,000円、10分10,000円にもできる。その金額の15%をまご活運営会社が徴収する。ちなみに通話は専用アプリなどが用意されているわけではなく、LINEなど既存のSNSを用いるそうだ。
だが常にSNSでつながることができる状態だと、毎回高齢者から電話がかかってきてしまうため有料の意味がなくなる。それゆえ、電話が一回終えるたびに一度ブロックしてもらうというだいぶアナログなルールを設けている。
高齢者が複数回にわたって通話をしたい場合は、その都度サイト上で「通話サービス」を購入する必要があるわけだ。