新型コロナ余波で親に会えない子供も… 面会交流支援団体が協力募る

親と子の面会交流支援をおこなう「びじっと」が、利用者を対象としたアンケート調査結果や、新型コロナ影響下での面会交流支援の実施状況などを公表。支援の充実に向けて協力を募っている

2020/06/20 08:20



■面会交流支援が重視されていない現状も

びじっとの面会交流支援
(子供(左下)と別居親(右下)の交流を見守るスタッフ(左上) ※写真はイメージです 提供:びじっと)

日本ではコロナ禍で面会交流に甚大な影響が出ているものの、海外に目を向けると、例えば英国ではコロナ禍でも面会交流は非常に重要であり、外出制限の例外に当たると明示されている。

また、米国などではオンラインでの面会交流が20年も前から行われている一方、 日本ではごくわずかしか行われておらず。面会交流に対する支援体制も海外ほど重要視されていないのが現状だ。


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■クラウドファンディングで協力募る

そうした中、コロナ禍で経済的にも厳しい状況におかれる親子が、一組でも多く交流を持てるよう、びじっとでは「より効率的で安価なオンライン面会交流支援の実現を目指しています」とし、 システム向上、 通信環境整備、スタッフ研修実施に向けたクラウドファンディングの協力募集を実施している。

期間は7月19日(日)までで、目標金額は100万円。19日夜の時点での支援者は87人で、653,000円の支援金が集まっている。


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■「びじっと」とは

離れて暮らす親子の面会交流支援・援助・仲介を行う、 民間の面会交流第三者機関。

子供の健全育成のためには、 どちらの親からも愛情を感じられることが重要であるという理念のもと、 「会えない親子」をなくすべく、 年間600件以上の面会交流支援を行なっている。

離婚や別居により心に負担を抱えた親子のケアを行うため、 相談事業や交流会にも取り組んでおり、2020年3月24日に、 かながわボランタリー活動推進基金21ボランタリー活動奨励賞受賞。同年4月1日、 には、法務省による裁判外紛争解決手続(ADR)団体の認証を受けている。

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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい

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