タイトル獲得まであと1勝と迫った将棋の大天才・藤井聡太七段 唯一の弱点とは
現在「棋聖戦」に挑む17歳の天才棋士・藤井聡太七段。意外な弱点は…
将棋界において、将棋を指すことを職業としている「棋士」は現在169人存在します。棋士になる条件はただ一つ、将棋が強いことです。原則的に実力さえあれば年齢、性別などは問わず、誰でも棋士になる道は開かれています。
■おそろしく強い最年少棋士
棋士の年齢を見ると現役最年長は72歳の大ベテランです。一方で最年少は17歳の高校3年生。実社会ではまだ駆け出しにも満たないという年齢です。
しかしこの17歳の少年は、若いからといって、決して弱いわけではありません。それどころか逆に、信じられないほどに、おそろしく強い。 その最年少棋士こそが、現在社会的に大きく注目を集めている、藤井聡太七段です。
関連記事:元名人・加藤一二三、藤井聡太七段勝利に感動 「快心の勝利というべき一局」
■次々と記録を塗り替え
藤井七段は2002年7月19日生まれ。まだ17歳で、もうすぐ18歳の誕生日を迎えます。 藤井七段は幼い頃から抜群の将棋の才能を見せてきました。
2016年、棋士の資格を得る四段となった時の年齢は、史上最年少の14歳2か月。以来、デビューから無敗で将棋史上最多の29連勝達成、史上初の3年連続勝率8割以上など、数々の信じられないような記録を残してきました。
関連記事:藤井七段との対局中に「うな重」を注文… 渡辺三冠の対応に絶賛の声
■棋聖戦に挑む
藤井七段は現在「棋聖戦」という将棋の八大タイトル戦の一つに挑戦者として名乗りをあげています。棋聖戦は五番勝負でおこなわれ、タイトル保持者の渡辺明棋聖(36歳)と挑戦者の藤井七段が五番勝負を戦います。
第2局が終わった時点では、藤井七段が2連勝。7月9日におこなわれる第3局にもし勝てば、史上最年少の17歳11か月でのタイトル獲得となります。
才能ある人々が集まる将棋界にあっても、藤井七段の才能は図抜けています。将棋の実力はトップクラスと比較してなんら遜色はなく、すでに非のうちどころがないまでに完成されています。また人間性も素晴らしく、人柄は謙虚。十代にして王者の風格すら漂わせています。