「暴れ川」氾濫から復旧に動き出す人吉市 悲しみや苦しみ封印して泥と戦う

熊本、鹿児島エリアを襲った大豪雨。その被害が顕著だった熊本・人吉市の様子は想像を絶するものだった。

2020/07/09 13:00



■牧之原市から応援職員

九州豪雨 球磨川

人吉市内でエネルギービジネスを行う事業者は、施設の保全のため本社より現地に飛び保全業務を行なった。後に、市内での復旧活動に協力。併せて、避難所「人吉スポーツパレス」にマスクなどの救援物資を届けていた。

人吉市と昭和の時代から交流を続け、2011(平成23)年10月に「災害時応援協定」を締結している静岡県牧之原市は、災害時応援協定に基づき、4人の職員を派遣。現地で状況を把握と、人吉市が必要としている物資などを調べ支援の動きを加速する。第2陣の派遣も視野に入れている。


関連記事:熊本豪雨で18人心肺停止・24人行方不明 被災者は「明日は我が身だと思って気をつけて」

■新型コロナ拡大も懸念

人吉市では、新型コロナウイルスの感染が発生すると、医療崩壊が起きかねないため、災害ボランティアは県民限定での受け入れを準備をしている。併せて「全国からボランティアについてお尋ねいただき、心から感謝」とメッセージしている。

天候次第では、再氾濫も否定できない状況の中で、市民の懸命な復旧作業が今日も続いている。

(文=富小路常明、撮影=田村寛之)

・合わせて読みたい→河川氾濫が相次ぐ九州 報道番組の映像に「川行く人増えそう」と疑問の声

(編集/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

災害被災地豪雨氾濫
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング