「暴れ川」氾濫から復旧に動き出す人吉市 悲しみや苦しみ封印して泥と戦う
熊本、鹿児島エリアを襲った大豪雨。その被害が顕著だった熊本・人吉市の様子は想像を絶するものだった。
■牧之原市から応援職員
人吉市内でエネルギービジネスを行う事業者は、施設の保全のため本社より現地に飛び保全業務を行なった。後に、市内での復旧活動に協力。併せて、避難所「人吉スポーツパレス」にマスクなどの救援物資を届けていた。
人吉市と昭和の時代から交流を続け、2011(平成23)年10月に「災害時応援協定」を締結している静岡県牧之原市は、災害時応援協定に基づき、4人の職員を派遣。現地で状況を把握と、人吉市が必要としている物資などを調べ支援の動きを加速する。第2陣の派遣も視野に入れている。
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■新型コロナ拡大も懸念
人吉市では、新型コロナウイルスの感染が発生すると、医療崩壊が起きかねないため、災害ボランティアは県民限定での受け入れを準備をしている。併せて「全国からボランティアについてお尋ねいただき、心から感謝」とメッセージしている。
天候次第では、再氾濫も否定できない状況の中で、市民の懸命な復旧作業が今日も続いている。
(文=富小路常明、撮影=田村寛之)
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(編集/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)