旭山動物園で人気のエゾヒグマ・とんこ 「なぜ動物園にいるの」との掲示が話題
旭山動物園で人気のとんこには悲しい歴史があった。人とヒグマの共存とは…
北海道最大の陸上ほ乳類であるエゾヒグマ。オスは体重120kgから250kgでメスは160kgほどある。旭川市の旭山動物園でも飼育されており、愛くるしい表情で人気だ。そのクマが、「なぜ動物園にいるのか」という掲示がSNS上で話題となっている。
しらべぇ取材班は、旭山動物園から詳しく話を聞いた。
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■悲しい歴史があるとんこ
とんこには、悲しい歴史がある。1999年4月30日に子連れの母グマが北海道中頓別町に現れた。人間の安全のため、やむなく母グマは射殺された。
子グマは、生け捕りにされて、同じ年に旭山動物園に、引き取られた。それがとんこと名付けられて、現在は体長約2mから2.5mに成長した。
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■一日一回約5kgのエサ
とんこが旭山動物園にやってきて、21年たつが、クマは飼育下なら約30年生きるそうだ。エサは、一日一回夕方に、クマ用ペレット(小麦粉でできているもの)、はくさい、さつまいも、トマトの計4~5キロ食べているという。
幼い頃は、同じ空間でエサやりをしていたそうだが、今は同一空間で人間が過ごすことは大変危険なため、とんこが外に出ている間に、掃除をして、エサを置いておくそうだ。施錠管理も厳重に行っている。