小池都知事、PCR検査数増加で「不安を煽るだけでは?」 訴えたその重要性
東京都の小池百合子都知事は、事業者に掲示を求めてきた「感染防止徹底宣言ステッカー」のダウンロードが増えていると明かした。
17日に判明した、東京都内における新型コロナウイルス新規感染者数は、過去最多の293人にのぼった。
東京都の小池百合子都知事は、同日の定例会見で「改めて、一人一人の都民の皆様と事業者の方に、最大限の警戒をお願いしたい」と呼びかけた。
■不安を煽るわけではなく…
16日判明で286人と、連日過去最多を更新している都内。PCR検査数は、17日現在6,500件にのぼるが、小池都知事は感染防止のため1日1万件を目指していると宣言した。
だが、検査数を拡充させることに比例し、新規陽性者数が増加していることも事実。記者から「不安を煽っているという見方もある」と厳しい声が飛ぶ。
小池都知事は「(感染者数)何百人というと、ギョッとするかもしれないが、コロナに対する警告にもつながる。ワクチンや治療薬もなく、『ウィズコロナ』(コロナと共生する)社会で、戸惑っている人もいるかもしれないが、公開することが大事だ」と、積極的な検査拡大の意義を訴える。
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■「感染防止徹底宣言ステッカー」需要高まる
感染予防のガイドラインを遵守していることを、飲食店などの事業者がアピールできる「感染防止徹底宣言ステッカー」。同ステッカーを掲示していない飲食店への利用を控えるよう、小池都知事はこれまで繰り返し強調してきた。
会見で何度もステッカーを見せてきた効果が出てきたのか、15日頃から、掲示に向けたダウンロード数が急増し、17日時点で2万2,800件にのぼっていると明かした。
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■Go To キャンペーンについては…
22日から開始される、消費者に割引補助を行う政府主導の経済活性化策「Go To キャンペーン」。東京都内での感染者数増加が止まらないことから、旅行分野「Go To トラベル」について、東京発の旅行者に対する補助割引は対象外となった。
小池都知事は16日に「突然ではあったけど連絡をもらった」と明かし、詳細について17日夜、一都三県知事と西村康稔経済再生担当大臣によるテレビ会議で詳細を求めていくと語った。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)