与論島で新型コロナ感染拡大が止まらない 住民は「島に来るのは大変危険」
与論島で新型コロナ感染拡大していることで島民が全国へのメッセージ
28日は新型コロナの新たな感染者が全国で982名となり、過去最多となった。そんな中、人口約5,000人の鹿児島県の与論島でも、感染拡大が止まらない。しらべぇ取材班は、役場や住民から今の現状と想いを聞いた。
■町は厳戒体制
28日の鹿児島県の発表によると、与論島の新規感染者は計6名で、7月22日から28日までのトータルの感染者が42名となった。与論島唯一の総合病院「与論徳洲会病院」や飲食店でクラスターが発生した可能性が高いとして、厚生省のクラスター対策班が調査を進めている。
町の感染者は、県の方針で順次本土や奄美大島の病院に搬送している。町は会食や外出の自粛要請を行うとともに、図書館を休館、保育園を休園するなど厳戒態勢を取っている。
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■町長自ら来島自粛要請
山口与論町長は、24日に町への旅行者に向けて来島自粛と、島民の県外への移動を当分の間自粛するように要請を行った。町役場によると、年間の入込客は約7万人で、現在も島を訪れる観光客が、ゼロではない状況だという。