「都合の良い時に助け合う」格闘家・青木真也がとる人間関係が超合理的だった

総合格闘家の青木真也が、『距離思考 曖昧な関係で生きる方法』(徳間書店)を執筆し、熱い思いを語った。

2020/08/03 09:00



■ミニマリストで「トロフィーはPDFがいい」

青木真也

「ベルトやトロフィーの画像をPDFにして渡してくれるだけでいいのに」と考えるほど、昔から、モノへの執着心がないという青木。「持ってるTシャツは6枚だけ」だといい、全ての衣類は収納ケースに収まるほどしか持っていない。

現在一人で暮らす、8畳ほどの広さの部屋には、必要最低限のモノしか置かず、テレビはない。「スペース余っちゃってて、4~5畳でも全然いけそう」と生活空間を明かす。

年収も「300~400万あれば本当に(ほかに)いらない」と質素な生活を送る青木は、他人のためにカネを使うとか。

「展示会に呼ばれても、自分は要らないから、誰か知り合いを連れて行って、『そういやお前誕生日だったな、買ってやるよ』といったように、人に使うことが多い。そうすれば、(恩などが)返ってくることもある」


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■コロナ社会で生きるには…

青木真也

新型コロナウイルス感染拡大で、変動が起きている世の中。出社せずに、テレワークを導入する企業や、会議もオンライン上で行うなど、人と人が対面する機会が失われつつある状況の中、取材対応などで自身もテレワークを活用した青木は価値観の変化を実感した。

「会って行うコミュニケーションの価値が上がっているよね。リモートは楽なこともあるけど、『言ってナンボ』の時もあるから、大事なことは対面して話したいな」


■マスク着用の風潮は「ヴィーガン」?

外出自粛が世間に求められていた頃でも、青木はコロナ前と変わらない日々を過ごし、今でもマスクを着けずに生活している。

「みんな、マスクとしての役割というより、同調圧力から『マスクをしている』ポーズの為に着用しているのでは。ジムや公園でマスクしながら運動、ランニングしているやつ見ると、バカだなぁと思う。熱中症で死なないとわからないのかな…。『ヴィーガン』というか信仰に近いよね」

人間関係やコロナ社会において、一般的に人々が抱く考え方と、全く異なる世界観で青木は我が道を歩む。


【青木真也(あおき・しんや)】

1983年5月9日生まれ 静岡県出身。小学3年時に柔道を始め、2002年に全日本ジュニア強化選手に選抜。早稲田大学在学中、柔道から総合格闘技に転身を遂げる。06年2月、「修斗」ミドル級世界王者を獲得。大学卒業後、静岡県警に就職するも2ヶ月で退職し、総合格闘家の道で生き始める。

■過去の王者記録

08年:「WAMMA」世界ライト級王者

09年:「DREAM」ライト級王者

13年:「ONE FC」世界ライト級王者

18年:「DDT EXTREME」級王者、アイアンマンヘビーメタル級王座

著書に『空気を読んではいけない』(幻冬舎)、『ストロング本能 人生を後悔しない自分だけのものさし』(KADOKAWA)など。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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