文科省、学校での「マスク常時着用」見直し 熱中症対策のため
文部科学省は、学校での児童・生徒のマスク着用について、これまで「常に着用」としていた指針を見直した
文部科学省は6日、学校向けにまとめた新型コロナウイルス感染症対策マニュアル内の、児童・生徒のマスク着用に関する項目を一部変更。全国の教育委員会へ発出した。
■マスクの「常時着用」を見直し
今年6月に通知された、学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルの中で、児童・生徒のマスク着用については「基本的に常時マスクを着用」とされていた。
しかし、今回の再通知ではこの部分の方針が見直され、マスクは「外出時や屋内でも会話をするとき、人との間隔が十分とれない場合は、症状がなくてもマスクを着用する。ただし、夏場は熱中症に十分注意する」と変更された。
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■マスクで熱中症のリスクは上がる
しらべぇ編集部では、小児の熱中症の実例についても取材している。
その中で、取材に応じた看護師も「子供は元々大人より体温調節機能が未発達で熱を下げにくい」とし、「マスクをしていると熱が発散されにくく、熱中症になりやすいのは事実」と、マスクによって熱中症のリスクが高まることを指摘していた。
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■夏用のマスクも求められる
感染症対策と熱中症対策の両立は、今夏の大きな課題だ。ちなみに、しらべぇ編集部が全国の10代~60代の男女2,168名を対象に実施した意識調査では、全体で約6割もの人が「通常のマスクで夏を過ごすのは厳しいと思う」と回答している。
子供たちだけでなく大人も、適宜マスクを着脱するなどし、見えないウイルスだけでなく熱中症対策にも努めていきたい。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)
対象:全国10代~60代の男女2,168名(有効回答数)