コロナ禍で新たに横行している詐欺手口 耳を疑う内容のケースも…
このコロナ禍で横行している新しい詐欺の手口とは? 各種給付金に便乗した巧妙な手口にご注意を
弁護士の齋藤健博です。新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、ネット上では「持続化給付金」や「特別定額給付金」を利用した詐欺事例が多く報告されています。
■コロナ禍で横行している詐欺
コロナ禍で新たなに登場している詐欺の手口は、どのようなものがあるのでしょうか。とりわけ、給付金を取得する詐欺が横行しています。実際に横行しているのは、「オレオレ詐欺」に類似する詐欺の手法です。
具体的には、オレオレ詐欺の受け子、出し子などを用いて、休職中の者に対し、コロナの影響で退職した人間、とくにキャッチなどをしていた人間に対して、無理に個人事業主扱いにして、100万円の取得をさせる、その後手数料として70万円近くを請求してくるケースです。
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■新たな詐欺から身を守るためには?
では、こうした新たな詐欺から身を守るためにはどうすればいいのでしょうか。基本的に給付金の趣旨は、事業主が事業を継続するのに対して給付させる性質のものです。このような詐欺のケースは特殊事例かもしれませんが、一定の特徴があるといえます。
それは、「ねずみ講やネットワークビジネス」に極めている維持していることです。事実に反することで利益を誘引し、法外な手数料を請求し、実際に受け取るべき人にわたらないという特徴があります。給付金などの、他人からの勧誘には注意が必要です。
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■約2割「詐欺被害に遭ったことがある」
ちなみに、しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,400名を対象に「詐欺」に関する意識調査を実施したところ、「詐欺被害に遭ったことがある」と回答した人は、全体で約2割という結果に。
およそ5人に1人が犯罪の被害に遭っていると考えると、ゾッとするデータです。決して他人事と思わず、少しでも「おや?」と思う勧誘などには警戒しましょう。
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(文/弁護士・齋藤 健博)
対象:全国20~60代の男女1,400名(有効回答数)