元ベイビーレイズJAPAN大矢梨華子 「アイドルだったから歌える歌詞がある」
1stミニアルバム『一恋一会』をリリースした大矢梨華子にインタビューを実施。アルバムに込められた想い、シンガーソングライターとして曲を作り歌っていく上での気持ちの変化など話を聞いた。
■好きなものをとことん詰め込もうと思って
―――この楽曲は去年の夏に作られたということなのですが、ギターを始められてまだ1年ほどということにも驚きました。
大矢:本当にまだまだで、今もすごく苦手です…。「ギターかあ…」って去年の夏にも渋ったくらいなんです(笑)。でも、これまで何も楽器をやってきてなかったので、私には曲を作る楽器がギターしかなかったし、ギターにしたら今後ライブをやるときにも生かせるのかなと思って。
最初はけっこう軽い気持ちで始めたんですけど、スタッフさんやファンの方に「そのままギター持ってたらいいんじゃない?」と言ってもらえるようになって、今はライブで歌う半分以上の曲がギターを持てるものになってきたので、まだまだ不格好ですが、続けてきてよかったなって思います(笑)。
―――あと、歌詞の中にある「ラジオから夢で逢えたらって聞こえてきた」「最後の花火があがってすぐ消えた」の部分には、大矢さんが聴いてきた音楽が色濃く出ているのかなと思ったのですが、いかがですか?
大矢:まさに、です! ここの部分は私が本当に体験したことなんですけど、私、そんなにわかりやすく書いてたんかと思いました(笑)。
高校生のときにラジオでくりぃむしちゅーさんのオールナイトニッポンを初めて聴いたときに、銀杏BOYZさんの「夢で逢えたら」が流れてきて、そこからめちゃめちゃ影響を受けるようになって。
この曲を作ってるときは、もしかしたら自分で曲を作るのはこの1曲だけかもしれないと思ってたんですね。なので、最初で最後になっちゃうなら、好きなものをとことん詰め込もうと思って、「ラジオ」と「夢で逢えたら」を入れました。
あと、曲を作ってたときがちょうど8月の終わりで、花火大会もどんどん終盤になっていく時期だったので、この曲を作ったときのことをいつでも思い出せるように「花火」ってワードを入れたり、本当に自分の好きなものが詰まった部分です。
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■MVには親友・江野沢愛美が出演
―――そして「僕はまだ恋を知らない」のMVには、「曲のイメージにピッタリだったからオファーした」という親友の江野沢愛美さんが出演されていますよね。
大矢:ちょうど曲を作っている最中に、愛美と会う機会があったので、ちょっと意見を聞いてみたいと思って、この歌詞を見せて「どう思う?」って聞いてみたんです。
そしたら、「何このいい曲。自然と涙が出てくるし、ライブで見たら泣いちゃう」って。「もしMVを作るなら絶対出してほしい」とも言ってくれて。
そのときはまだ、 愛美は私のライブを観たことがなかったと思うんですけど、そのあとライブに来て、ホンマにこの曲を聴いてめちゃくちゃ泣いてたんですよ(笑)! そのときに愛美からもらった言葉は本当に嬉しかったですね。
この曲の“君”は本当にずっと笑顔で、どんなときも笑顔の思い出しか出てこないような女の子っていうイメージだったんですけど、MVを作るとなったときに、改めて歌詞を見ていると、愛美は“君”にピッタリだなと思ったので、正式にオファーをさせてもらいました。
完成したものを観て、やっぱりこの歌詞に出てくる“君”を愛美に演じてもらってよかったと確信を持ちましたね。