日本で一番暑いドンキ、猛暑でも焼き芋の販売続ける理由が素晴らしかった
日本一暑い街・熊谷最寄りのドン・キホーテを訪れると、なぜか焼き芋が販売されているのを発見。その背景にあったのは…。
■世界に羽ばたくドンキの焼き芋
今年7月、香港に3つ目の店舗がオープンしたりと、諸外国でも知名度が高まりつつあるドンキ。その中でも、シンガポールの店舗では焼き芋が異例のメガヒットを続けているそうだ。
シンガポールといえば常夏の国というイメージが強く、焼き芋はミスマッチな気もするが、同国のドンキでは「焼き芋が代名詞的な存在となっている」と広報も力説していた。
暑い地域に住んでいる人々は、熱い食べ物に惹かれる傾向があるのだろうか。「行田持田インター店」の店員に話を聞いてみると、夏場に焼き芋を買っていく客の絶対数は少ないものの、同店にもリピーターは一定数いるよう。そんな焼き芋ヘビーユーザーのため、売り場の明かりを常に灯し続けているという。
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■勇気を持って実食
記者が店舗を訪れた8月中旬、現地の気温は38℃前後であった。少し前であればこんな暑さの中で焼き芋を食べるなど「狂気の沙汰」と切り捨てていただろうが、「遠い異国の地で日本の焼き芋が愛されている」という事実を受け、胸の中が言いようもない熱さに包まれていたのも事実。
そこで1つ購入し、炎天下の元で実食を始めたのだが、来客たちの「こいつ正気かよ…」という視線があまりに痛すぎる。特に、年端もいかぬキッズたちは遠慮ない眼差しを投げかけてくる。
真夏に焼き芋を食べて熱中症になっては洒落にならないので、ひとまず冷房の効いた休憩スペースに退避。甘味と皮部分の苦味が絶妙に合わさった芋の味わいを存分に堪能することができた。
ちなみにドンキの焼き芋は、店舗ごとに使用している芋の品種が異なるという。それぞれ食べて比べてみても面白いだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)