熱中症アラート発動で日傘が無料で使えると話題 環境省は「全国各地に広げていきたい」
熱中症警戒アラート発令時は日傘レンタルが無料になると話題。その仕組みとは…
7月1日から、環境省と気象庁が連携して、関東甲信越地方の1都8県で、熱中症警戒アラートを先行的に実施している。9月以降残暑が続くことが予想されるため、環境省は熱中症対策の一環として、日傘の積極的な活用の取組を進めると発表。しらべぇ取材班は、この取組の詳細を追った。
■日傘を使うことで汗の量が減少
環境省によると、日傘を使って強い日差しから体を守ると、汗の量が約17%減ることが分かったという。汗は血液から作られるため、汗をたくさんかけば血液が少なくなり、体調を崩す場合があるという。
担当者は「熱中症対策としての日傘は、今や女性だけのものではなく、男女兼用になりつつある」と話す。都内の百貨店によると、年々男性の日傘購入者が増えているという。
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■アラート発令時はレンタル料無料
そんな中、熱中症警戒アラートと傘のレンタルサービス(アイカサ)が連携して、関東甲信越地方のいずれか1都県でも熱中症警戒アラートが発表された日には、日傘(晴雨兼用傘)が無料で利用できるようになった。
現在無料利用できるのは、東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県のレンタル傘設置スポット約450カ所となっている。通常一日70円の利用料金がかかるが、アラート発令中の料金はアイカサが負担する。
今年の熱中症警戒アラート運用最終日は10月28日となっているが、「実質的には9月中旬から下旬頃までのアラート発動になるのではないか」と担当者。