国会議員票の7割を固めた菅義偉官房長官 総理の座に向けてトリプルスコアの圧勝か
菅義偉官房長官が2日、衆議院議員会館で出馬会見を開いた。情勢は圧倒的優位が囁かれているが…。
■安倍・菅ラインの確執が消えた理由
それにしても、かつて、安倍晋三首相との確執も噂されていた菅氏が何故に不死鳥のように復活したのか。官邸番記者は語る。
「安倍氏と菅氏の不仲の原因は経産省出身で首相補佐官兼秘書官である今井尚哉氏です。首相の信頼が今井氏は厚かった。しかし、今井氏と菅氏がそりが合わず、二人はしばしばぶつかってきました。
ただ、今井氏が提案したアベノマスクをはじめとするコロナの失策で、安倍首相は再び菅長官を頼りにするようになった。安倍首相を中心に開かれる会議が終わると、『ちょっといいですか』と安倍首相が菅長官を呼び止める場面が圧倒的に多くなったと言います。
菅氏だけは安倍首相の退陣を真っ先に聞いていた節があります。21日にテレビ朝日『報道ステーション』に出演しましたが、初めに決まっていた日程は28日。菅氏から前倒しできないか…と打診があったそうです」
関連記事：パンサー・菅の尾形への不満が爆発 「本当に邪魔」「迷惑をかけられる」
■二階幹事長とも蜜月
自民党の二階俊博幹事長と菅長官は懇意にしており、ともに安倍政権を支えてきたという自負がある。「菅義偉総理大臣、誕生」への道筋を拓いたのも二階氏であり、幹事長という役職を使って多数派工作を進めてきたのも二階氏だ。
もし、菅政権が誕生するならば、二階幹事長が続投する可能性は高い。老獪な二人が手を結び、来年9月の自民党総裁選を「無風状態」にするべく動いていくことだろう。
・合わせて読みたい→パンサー・菅の尾形への不満が爆発 「本当に邪魔」「迷惑をかけられる」
（取材・文／France10・及川健二）
この記事の画像（4枚）
