ずっとオンライン授業なのに大学の学費は変わらず 法的問題はないのか弁護士の答えは…

多くの大学が対面での授業を再開できず……実技実習など、満足な学習ができない中、同じ学費を請求されることに不満の声も

2020/09/03 06:00


オンライン授業
(kazuma seki/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

小中高校では、感染症対策を講じた上で対面での授業が再開されているが、いまだ多くの大学で対面講義が再開されていない現状がある。そうした中、「オンライン授業なのに学費が変わらない」ことに不満を抱いている学生も少なくないようだ。



■教材を見るだけの実技実習も…

対面講義が再開されないことに悩む大学生については、日本テレビの『スッキリ』などでも特集され話題に。

番組の取材に応じた新1年生からは「入学後一度もキャンパスに行けていない」という声や、実技実習も「教材を見ているだけで、本当に身についているのか不安」といった声が。

しらべぇ編集部でも、都内の大学に通う2年生の男子学生に話を聞いたところ、「最も困っているのが実験を行う授業で、先生の実験映像を見るだけ。それを元にレポートを提出するのですが、やはりカメラ越しでは分かりずらい部分も多いです……」という。


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■学費変わらぬ大学も…問題はない?

高橋知典弁護士

実技実習なども十分に行われていないにも関わらず、同じ学費を請求することに問題はないのか、しらべぇ編集部では、レイ法律事務所・高橋知典弁護士に話を聞いた。

「学費の支払いを拒むことはできないと考えられます。確かに通常の方法とは異なる講義形式に不満もあるでしょう。しかし、コロナウイルスを原因として生活様式を変える必要があり、なおかつオンラインでの講義が実施できている点から、学費の減額が出来るとまで評価することは難しいと考えられます」と高橋弁護士。

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■感染症対策の観点では最善策
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