1回9000円のコロナPCR検査が描く新しい生活スタイルとは 編集部でも体験してみた
いまだに感染拡大が続く新型コロナウイルス。PCR検査が1回9,000円という病院の院長に直撃した。
■医療崩壊への影響はない?
この検査は、1回あたり9,000円の検査10回分のチケット制となっている。どのようなターゲットを想定しているのだろうか。
荘司院長:まとめ買い形式を採用している背景としては、今後は、PCR検査を定期的に受けることが新しい生活スタイルになる可能性があります。その上で、例えば下記のような方の検査を想定しています。
・無自覚/無症状で自分が感染しているかどうか心配な方
・お仕事の特性上、毎月県外に出張に行かれる方や営業で得意先様に訪問される方
・接客業など、常に人と対面してお仕事をされている方
・定期的に実家に帰られる方(ご高齢の方がいて、何かあった時にすぐ検査をして帰れるように)
・定期的に試合を実施するスポーツ団体や、定期的に公演を行っている演劇団体など
また、最も気になるのは、「PCR検査が普及し過ぎると、陽性者が激増して医療体制を崩壊させかねないのではないか」という問題だ。この点についても聞いてみたところ…
荘司院長:今回の検査は、保健所などの医療体制を圧迫するものではなく、逆に軽度、無自覚、無症状、疑いだけの非感染者などへの対応を減らし、結果として保健所や病院などの医療リソースを発症後の陽性者により絞り込むことができるよう補助していければと考えております。
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■編集部でも体験してみた
検査への疑問については回答を得たので、どれくらい簡単に検査できるのか、編集部でも体験してみた。申し込むと、自宅に検査キットが届く。なお、にしたんクリニックでは来院検査は受け付けておらず、すべて自宅での検査となる。
緑色のキャップがついた容器に検体を入れる仕組みだ。
容器に唾液を入れる。説明書には、検査前1時間ほどは飲食しないよう書かれている。
同封された防水シートや緩衝材に包み、クール便で発送する。その後、検査結果がメールで届くという流れだ。
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■気になる結果は…
「検体が病院に到着した」というメールが届いた翌日の午後、さっそくPCR検査の結果がメールで送られてきた。添付されていた通知書を見ると…
今回の検査では「陰性」。まずはひと安心したが、それ以上に検査の簡便さとスピード感には驚かされた。通院の必要もなく、コストも従来より手頃ということもあり、withコロナ時代の新しい暮らし方のひとつになりうるのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代の男女1,880名(有効回答数)