災害時役立つ「水戻しラーメン」　食べ比べした結果一番美味しかったのは…

■だいたい20分放置

20分くらいたった頃、だいぶ麺がほぐれてきた。何度かひっくり返すことで、水分の吸収が促進され少し時間を短縮できたのかもしれない。麺が仕上がったら、かやく、そして粉末スープを入れる。スープはすぐに水に溶けていきこれで完成。非常用の食べ方ということもあり質素めだが、見た目は悪くない。

投稿でも「これはお湯が使えない状況下での緊急の手段であり、水で作るよりお湯で普通に作った方が旨いです」と書いてあったが、本当にそういう味だ。しかし夏場なら白ネギやみょうがのような薬味をいっぱいのっけたら、オシャレな冷やしラーメン風に、美味しくいただけるかもしれない。

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■麺が伸びると美味しさは半減

「マルちゃん正麺」は「サッポロ一番」に比べるとだいぶ太麺だが、浸水時間でうまく調整はできそう。

ちなみに、こちらもひっくり返しながらだと18分くらいで麺がほぐれた。「サッポロ一番」が食べながら伸びてしまったので、少し早めから頂いていくのが良いだろう。また、こちらはスープがタレ状になっており、水に溶けるか不安が残ったためた、水を捨てて油そば風にしてみることにした。

悪くはないが、タレそのままの投入だとだいぶ味が濃い。そして「サッポロ一番」に比べると、麺を仕上げるタイミングがシビア。水揚げのタイミングをずっと見ているのも面倒なので、「マルちゃん正麺」は水戻しラーメンには不向きかもしれない。

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■ダークホースは「チキンラーメン」

最後はお椀サイズの「チキンラーメン」だ。こちらは先程の2つとは容量感が違うのと、麺そのものに味がついてしまっているので、袋の表示のままの水量で戻していく。

表示では「160mlのお湯で3分」だったので、とりあえず160mlの水を入れて待つ。「サッポロ一番」よりもさらに細麺なので、5分くらいですぐにほぐれてきた。7分待ってかやくを投入。見た目的にはいい感じだが……頂いてみる。一口食べると、非常にナチュラルだ。いい意味で。麺は細いので、伸びたような食感も感じづらい。チキンスープも意外と美味く、氷を入れてさらに冷やしたいと思ったほどだ。

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■優勝は…

3種類を食べ比べてみたが、「水戻しラーメン」優勝はぶっちぎりで「チキンラーメン」だった。細麺ゆえに水揚げのタイミングにそこまで気を配らなくていいこと、そして戻し時間も短いこと。「冷やしラーメン」との相性も一番合っていた。

一応袋麺はどの商品も水を入れて15分〜18分くらいがタイミングとしてちょうど良さそうだった。一方、麺に味が練り込んであるチキンラーメンは7、8分でオーケーだ。冷たい分、伸びてしまうと本当においしくなくなってしまうので、作る時はしっかり麺の様子を確認しながら行うことをおすすめする。

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（取材・文／しらべぇ編集部・Sirabee編集部）