伝統工芸品を使った感染対策が話題 「スーパーかわいい人形」の正体とは
かわいい人形による新型コロナ感染症対策が話題。この人形に込められた想いとは…
新型コロナの感染者数が全世界で4,000万人を突破した今、岐阜県高山市の伝統工芸品を使った、新型コロナ感染症対策が話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、その人形の正体に迫った。
■伝統工芸品による感染症対策
岐阜県高山市にある飛騨・世界生活文化センターは、最新の設備が整った多目的施設。その中にある飛騨芸術堂で、18日に行われたサックスのコンサートから、伝統工芸品による新型コロナ感染症対策が実施された。
この人形の名前は「さるぼぼ」で、500席ある客席のうち、ソーシャルディスタンスを保つために設定した席に、ちょこんと置いてある。
関連記事:コロナ陽性の庄司智春、入院を明かす 感染対策の甘さも謝罪
■さるぼぼの原型は奈良時代の遣唐使
「さるぼぼ」は、高山市の新型コロナ感染対策のシンボルで、現在市内の医療機関や保育園など、多数の施設に置かれている。さるぼぼを製作している「飛騨のさるぼぼ製造協同組合」によると、さるぼぼの原型は、奈良時代に遣唐使が持ち込んだと言われているそうだ。
当時は、貴族社会でお産の際に安産のお守りとして、産屋(うぶや)に飾られていたという。日本にあるすべての人形の原型は、この「さるぼぼ」だという説もある。