伝統工芸品を使った感染対策が話題 「スーパーかわいい人形」の正体とは

かわいい人形による新型コロナ感染症対策が話題。この人形に込められた想いとは…

2020/10/20 10:40

さるぼぼ
(写真提供:飛騨・世界生活文化センター)

新型コロナの感染者数が全世界で4,000万人を突破した今、岐阜県高山市の伝統工芸品を使った、新型コロナ感染症対策が話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、その人形の正体に迫った。



 

■伝統工芸品による感染症対策

岐阜県高山市にある飛騨・世界生活文化センターは、最新の設備が整った多目的施設。その中にある飛騨芸術堂で、18日に行われたサックスのコンサートから、伝統工芸品による新型コロナ感染症対策が実施された。

飛騨芸術堂
(写真提供:飛騨・世界生活文化センター)

この人形の名前は「さるぼぼ」で、500席ある客席のうち、ソーシャルディスタンスを保つために設定した席に、ちょこんと置いてある。


関連記事:コロナ陽性の庄司智春、入院を明かす 感染対策の甘さも謝罪

 

■さるぼぼの原型は奈良時代の遣唐使

「さるぼぼ」は、高山市の新型コロナ感染対策のシンボルで、現在市内の医療機関や保育園など、多数の施設に置かれている。さるぼぼを製作している「飛騨のさるぼぼ製造協同組合」によると、さるぼぼの原型は、奈良時代に遣唐使が持ち込んだと言われているそうだ。

当時は、貴族社会でお産の際に安産のお守りとして、産屋(うぶや)に飾られていたという。日本にあるすべての人形の原型は、この「さるぼぼ」だという説もある。

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

次ページ
■猿の赤ちゃんを意味する人形
岐阜県高山市新型コロナソーシャルディスタンス感染症対策さるぼぼ伝統工芸品飛騨芸術堂飛騨・世界生活文化センター
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング