ネットに突如現れた「誇張しのぶ」が話題 「嘘松」の後継者と注目集まる
ネット上に浮上した「誇張しのぶ」なるワードが注目を集めている。気になるその正体とは…。
突如、ネット上で見かけるようになった「誇張しのぶ」なるパワーワード。果たしてどんな意味を秘めているのか、気になっている人も多いのではないだろうか。
■元ネタはご存知「鬼滅」
16日より封切りとなり、早くも記録的な来客数で話題となっているのが「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」。公開初日からツイッター上には興奮したファンの感想ツイートが大量に投稿されており、人気のほどがうかがえる。
作品の感想だけでなく、劇場での体験を詳細に綴ったツイートも多く、大半が他の観客との一体感に満足を覚えるものなのだが、中には観客間のトラブルについて綴ったものも。
例えば上映終了後に隣の席の男性から「鬼滅好きなんですか?」と声をかけられ食事に誘われたという投稿や、マナーの悪い観客に注意をしたら「周囲から拍手喝采を浴びた」といったツイートも見られた。
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■「嘘松」からの進化
他にも、鬼滅の映画に影響を受けた子供がなんとも微笑ましい行動を…といったツイートも多数投稿されているのだが、目の肥えたネットユーザーの中には、これらの投稿に疑いの眼差しを向ける人物も少なくない。
ネットでは真偽を確かめることがほぼほぼ不可能な体験談も容易に投稿できるため、あまりに劇的なストーリーを、投稿者の「創作ではないか」と疑っているのだ。
ひと昔前はこういった妄想(と思われる)ツイートは人気アニメ『おそ松さん』をもじって「嘘松」と揶揄されていたのだが、今回の鬼滅ツイートに関しては、同作の主要キャラクターの蟲柱・胡蝶しのぶを由来とする「嘘柱・誇張しのぶ」という名称で呼ばれている。
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■令和のニュースタンダードなるか
一般的に嘘松ツイートは「外国人」「マナーの悪い人物に堂々と注意できる女子高生」「突然核心をついた発言をする子供」「過去の経歴がものスゴい老人」「締めは周囲からの拍手喝采」といった要素が定番のコンボパーツとなるのだが、ツイッターを見ると、確かに「誇張しのぶ」と呼ばれるツイートには、嘘松の系譜が脈々と感じられる。
「嘘松の呼びかたが誇張しのぶに変わって、時代の変化を感じる…」といった声も多く、一連の流れに諸行無常を見出したネットユーザーは少なくないようだ。
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(文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)