鬼滅の刃をまったく知らないオジサンが映画『無限列車編』をいきなり見た結果
原作をまったく知らないおじさんがいきなり『鬼滅の刃 無限列車編』を観たらどうなる?
上映開始日から1週間以上が経った現在も劇場版『鬼滅の刃〜無限列車編』の勢いが止まらない。映画館に足を運んだ人の中には、鬼滅の刃ファン以外にも、1回も同作品を観たことがない人も多数いるようだ。
しかし、無限列車編は作品の途中の物語であり、知識がない状態で見たら話を完全に理解できないのではないだろうか? そこで実際に鬼滅の刃を観たことがない、30代と40代のオジサン2人に映画を観てもらい、その感想を聞くことにした。
1人目は『君の名は』を10回以上観たがほかのアニメはほとんど観たことがない40代のオジサン。彼の感想は…
■さまざまな設定をすぐに理解できず
漫画が人気なこと、『週刊少年ジャンプ』での連載が終わったことくらいしか知らず、あえて予備知識なしに見に行きました。
「少年たちが鬼と戦う話なんだな」というストーリーは、すぐわかりました。「なんとかの呼吸」みたいのも、豚骨ラーメンを食べて「豚の呼吸」とか言ってる人たちがいるというので聞いたことがありました。技のことだったんですね。
ちょっと引っかかったのは、キャラクターデザインです。鬼は人間じゃないので目に字が書いてあってもいいのですが、人間の髪の毛がみんなメッシュだったり、主人公の妹が竹輪みたいのをくわえていたり(悪い鬼にならないため?)、イノシシの仮面をかぶった子は前が見えるのかな…とか、気になってしまいました。
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■煉獄さんは王騎にかぶる
登場人物の中で最強に見えた煉獄さんが、鬼に敗れて死んでしまったのは驚きましたが、『キングダム』の王騎だな、と感じました。死して伝説になる、なおも愛されるキャラクターって、ありますよね。
キャラデザや名前が独特なだけではなく、設定の説明が一切なくストーリーが始まり、展開していくのは、映画制作サイドの自信の現れかな。「今どき鬼滅知らないやつなんていないだろ」的な。ファン向けにはむしろそのほうがいいんでしょうね。
「泣いた」って感想もSNSで見たりしますが、僕は入り込めなかったので、どこが泣くポイントだったのか今でもわかりません。映画としてもダイナミックで面白かったですが、原作を買うこともないと思います。