鬼滅の刃をまったく知らないオジサンが映画『無限列車編』をいきなり見た結果
原作をまったく知らないおじさんがいきなり『鬼滅の刃 無限列車編』を観たらどうなる?
■煉獄さんはステキだが善逸にキレる
さて劇場につくと、平日夜ということもあってガラガラ。子供客は3-4人、あとはカップル、女性だけのグループ、男性同士で来ている客もいた。意外と1人で来ている客が少ない。
さて映画スタート。冒頭から出てくる主要キャラが予想以上に少ない。これは理解が早そうだ。頭からキャラがたくさんでてきたり、ファンしかわからない笑えるギャグシーンが出て来たりすると、いかにも「初見ユーザーおいてけぼり」な状況になりかねない。
そうなったら本気で寝ようと決めていたが、どうにか序盤はクリア。クリアどころか、炭治郎がめちゃいいやつすぎて、ちょっと応援したくなってきた。煉獄さんもビジュアルは強めだったが、頼りになるとわかってかっこよく見えていた。
金髪の雷を使うやつはなんだかコミカルな描写が多く、「おいおいこんなシビアなシーンで、コミカルなカットいらねえだろ。全然笑えねえよ」ってことで、「初対面だが俺はすでに君のことが嫌いだ」と言い放ちたくなっていた。
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■アクションシーンの作画に感動
禰豆子については、あまり出てこなかったのでそこまで印象にない。ま、紅一点でかわいらしいといった感じだ。個人的には伊之助が出て来て、すごく感情移入した。
すごく熱くて、知力低そうなんだが、言っていることがまともで、ビジュアルも頼り甲斐がある。美青年でない(イノシシの被り物)ということもあって、なぜか応援したくなったのだ。
まずいえることは、とにかくアクションシーンの迫力と力強さがすごいということ。興味がない時代劇でも、殺陣のシーンになると見てしまう、あの感覚だ。
アニメっぽい演出なのだが、時折作画のタッチが太くなる時があり、それが版画のようですごくかっこいい。特に水や炎の描写も臨場感がある。勝手に目が色々な描写を追いかけてしまうほど目まぐるしい。このあたりから、作品にのめり込んでいた。
また、剣術にまつわる呼吸というのが重要であるとも知った。呼吸は攻撃にも、傷を負った自分の治癒にも繋がる同作の重要な設定だ。○○の呼吸は火や水、風といった属性だとわかったが、△△ノ型というのはなんなのか。
レベルのことなのかな、でもあんまり知らなくても大丈夫っぽいということで細かいことはスルーすることにした。
■ストーリーにも感動
そんな中、不意に「ピーマンズスタンダード」みなみかわのシステマのネタを思い出してしまった。ロシア特殊部隊の将校が生み出したシステマという呼吸法をつかえば痛みも消えるというアレ。
同時に片岡鶴太郎が必死にヨガをする姿も頭に浮かび、まだ自分には邪念があると感じた。
そしてストーリー。…泣きはしなかったが、だいぶウルウルきた。感動はちゃんとあった。特に家族との思い出シーン。やっぱりここは泣ける。そして死生観。生き死にのシーンにはすごくこだわりがありそう。
悪役が死ぬ時も、悲惨さが満ち満ちていた。仲間もそう。かんたんにあっさりは誰も死なないのだ。