函館・五稜郭公園の桜の木がボヤ騒動 「なぜこんなことを!」と怒りの声
文化財でもある観光資源を長く保存するために必要なこととは。五稜郭の事例を通して…
戊辰戦争最後の舞台となった星形城塞・五稜郭。公園として一般開放された1914年から植えられた桜は、北海道に春の訪れを告げる名所として、花見に集う人々を楽しませている。その桜の木でボヤ騒動が勃発。しらべぇ取材班は、その実態を追った。
■複数回ボヤ騒動が発生
五稜郭公園を管理する函館市住宅都市施設公社によると、9月22日に来園者から「桜から煙が出ている」という情報が寄せられ、現場の管理員がすぐに消火したという。昨年夏にも1回、今年に入ってからも少なくとも3回ボヤ騒動が起きている。
五稜郭公園でボヤがありました。
サクラの幹にある穴へ火のついたタバコを捨てた事が原因です。
消化後、穴の中を確認したところタバコのフィルターなど多くのゴミが入ってました。
穴はしっかり埋めましたが。。。
五稜郭公園のサクラは函館市の観光資源であり財産です。
絶対にやめてください! pic.twitter.com/d6QLX9wUvb— 函館市住宅都市施設公社 公園管理部 (@sr08v4IuE4iUitc) October 22, 2020
これとは別に「来園者が自ら消した」という報告も入っているという。消火後、穴の中を確認したところ、写真のようにタバコのフィルターなど多くのゴミが入っていたそうだ。
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■来園者からは怒りの声も
園内には、桜の木が約1,600本あり、穴があいた木も多数ある。現在、そのすべての穴を合成樹皮でふさぐことを検討中。この作業は二度塗りの必要があるため、すべてやろうとすると大変な手間がかかるという。
この木の修復作業中には、来園者から「なぜこんなことをするのか」といった声があがったとのことだ。