社民党に残るのは福島瑞穂党首ただ一人? 立憲合流を容認するかの臨時党大会開催へ
吉田忠智幹事長らは立憲民主党への合流を主張したという。臨時党大会の行方は…。
社民党は1日の常任幹事会で、立憲民主党との合流の是非について議論する臨時党大会を11月14日に開くと決めた。合流推進派と党大会阻止を目論む反対派の協議は噛み合わず、最後は異例の多数決となった。
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■合併への意見割れる
出席者の1人は「党の命運を左右する決定的な場面なのに、何ともしらけた雰囲気。党勢を象徴する光景だった」と語ったという。
幹事会では福島瑞穂党首が合併に最後まで抵抗した。一方、立憲民主党の福山哲郎幹事長と合流に向けて実務者協議を担ってきた吉田忠智幹事長と、前任の幹事長の吉川元副党首は合流に賛成の意志を表明した。
国会議員4人と他の3人の幹部から成る常任幹事会は臨時党大会に対して賛成4人、反対3人で開催を決めた。
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■解党決議案を断念
野党担当の全国紙記者は語る。
「臨時党大会では社民党を解党して立憲民主党に合流するか否かの決議を諮るつもりでした。ところが、8日に開かれ44都道府県の代表が集まった全国幹事長会議では、反対論が続出。最後は『ガンバロー』コールで終えたものの、反対論の根強さを党執行部は目の当たりにしました」
そこで、作戦変更することになったという。
「解党するには党大会で3分の2の賛成が必要のため、吉田幹事長ら推進派は解党の決議案を断念しました。そして、22日の常任幹事会で、解党合流の代替案として、希望する所属議員らの離党を認めるかどうかを問う議案を11月14日の臨時党大会で諮ると決定しました」