和歌山県・甘露寺が『鬼滅の刃』聖地に 駅前から漂う「恋の香り」がエモすぎる

和歌山県のあるお寺周辺が、『鬼滅の刃』の聖地として注目を集めている。その秘密を市に直撃してみると…。

2020/11/04 05:45



■紛うことなき「聖地」なワケ

同市の企画部・地域創生課の担当者に話を聞くと、元々は鬼滅の映画公開の始まった10月16日に間に合うよう、急ピッチでこれらの仕掛けを用意したという。

「わたくし共はかねてより『市の知名度を何とかしてアップしよう!』と案を練っておりまして、そこで閃いたのが今回の企画『かんろじまえのひみつ』になります」「観光客や若い女性たちに『恋の聖地』として親しんで頂けないかと、様々な仕掛けを設置しました」と、企画の始まりについて語ってくれた。

駅前の真っ赤なガチャガチャのカプセル内には恋にまつわるおみくじの他、「巾着袋」が入っているという。こちらは、甘露寺に生えている「とある木」の葉をしまうために使用するもの。


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■お寺側もノリノリだった

その木の名前は「梛」(なぎ)と言い、じつは梛の葉には恋にまつわるエピソードが古来より存在するのだ。かの源頼朝と北条政子も、互いの愛の証として梛の葉を所持していたとか。

「甘露寺さんにはこちらの梛の木が元々植えられており、今回の企画に結び付けられないかな、と思ったんです。ご相談したところ、お寺さま側も快諾してくれまして」と、企画担当者は笑顔で語る。

甘露寺
(画像提供・紀の川市)

残念ながら現在は見られないが、甘露寺ではかつて、鬼滅作中で「鬼が苦手な花」として知られる藤の花を鑑賞できたという。鬼滅との親和性が恐ろしく高い同寺院も今回の企画にはかなりノリノリなようで、現在はピンクにあしらった特製の雨戸を公開している。

ちなみに甘露寺という名前の寺院は全国各地にあるものの、同名を冠した駅が存在するのは紀の川市のみだという。「和歌山電鐵」の運営するツイッターアカウント「駅長たま」も、興奮した様子で今回の企画を見守っている。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

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