『鬼滅』ブームで注目集める山梨県 日輪刀誕生の秘話が原作並に感動だった
山梨県丹波山村に位置する「雲取山」。『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎の出身地として注目を浴びている。
■ダイナミックな名物も鬼滅色に…!
丹波山村には、「ローラーすべり台」なる施設が存在するのも注目。長さ247メートル高低差42メートルと日本一の規模を誇り、眼下に丹波渓谷を拝むことが可能だ。
映画公開前から受付に数々の『鬼滅』グッズを装飾しているという同施設。話を聞くと、こちらは全て受付担当の男性が用意したものだという。
きっかけは、すべり台のゴール地点にある柱に取り付けられた「禰豆子の箱」。作中では、炭治郎が鬼にされた妹を背負うための道具として登場しているが、こちらでは募金箱として使用されている。
最初は通販などで購入を検討したそうだが、「思ったより高かったから、手作りしました」と驚きの一言が。
その後、風鈴の風受け部分を、炭治郎が身につけている耳飾り風のものに変えてみたりと、少しずつ装飾に『鬼滅』要素を足していったところ、次第に子供たちから反響があったそうだ。
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■日輪刀がフォトスポットに
その後も、「厄除の面」(炭治郎の師匠が弟子たちに渡すお面)や、「鬼殺隊」(炭治郎も所属する鬼を退治するために作られた組織)が使う「日輪刀」といったアイテムも、動画サイトを見ながらコツコツ作成していったという。
「手を触れるのはNGなんですけど、子供たちがフォトスポットとして楽しんでくれています」と笑顔で語った。
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■「子供との約束」を守るために…
現在は、鬼殺隊最高剣士「柱」の一人で「音の呼吸」の使い手・宇髄天元(うずい・てんげん)の日輪刀を作成中という男性。なんでも「月末までになんとか完成させたい」と強い意気込みがあるそうだ。
理由を訊ねたところ、男性は子供たちと約束を交わしていたという。「『今度来てくれたときまでに宇髄さんの刀作るからね』と伝えた子供がまた来てくれたとき、(刀がなかったら)ショックを受けるかもしれないから」と、そのモチベーションの源を教えてくれた。
こちらの「ローラーすべり台」は、11月で年内の営業が終了してしまうため、気になった人は早めに現地を訪れてみてほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)