『鬼滅の刃』を彷彿させる藤が話題の名刹・白毫寺 守り続ける住職の想いを直撃
鬼滅の刃で鬼が嫌うろされている藤。この美しい藤の花が兵庫県の寺にあった…
■参拝者の心を癒したい
住職によると、この藤を植えたのは約30年前だという。例年の開花時期は5月初旬から中旬ごろまでで、この時期に毎年「九尺ふじまつり」を開催している。しかし今年はコロナ禍で中止となり、4月25日から5月31日までの期間は境内への立ち入り一切禁止した。
「万が一にも感染拡大の要因となり、参拝者の身体を傷つけ生命を脅かす結果になっては申し訳ない」という住職の想いからだった。「もともとは藤の花を見て和んで、心を癒していただきたいという目的があるので、来年はなんとか開催できれば」と住職。
関連記事:仏教界も『鬼滅の刃』に注目 息子のキメハラ影響で住職がまさかの行動に
■「一隅を照らす」人ほど国の宝
今の時期は、ちょうど紅葉の見頃を迎え、真っ赤なモミジと黄色のムクロジのを堪能できる。また、紅葉の風景の中には太鼓橋がある。この橋の手前が私たちの俗世界、反対側は私たちの悟りの世界を表現。急勾配は、「悟りへの道のりの厳しさ」を表しているそうだ。
さらに庭園には、「一隅を照らす」と書かれた石碑が立っているが、これは「自分の置かれた場所や立場で精一杯努力する『一隅を照らす人』ほど、国の宝だ」と言った伝教大師・最澄の言葉だという。
・合わせて読みたい→滝藤賢一、大河ドラマ『麒麟がくる』で乗り移りたい共演者を告白 その理由が最高すぎる
(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)