『鬼滅の刃』を読破した住職 仏教から見た煉獄さんのスゴさを熱弁
『鬼滅の刃』炎柱・煉獄杏寿郎の名言が寺院の掲示板に。込められた住職の思いとは。
■とくに仏教の心を感じる言葉が…
とくに、住職が大切にしたいと思っているのが「老いるからこそ死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ」という部分。この言葉は仏教の「老病死」に通じるものがあるそうだ。
「お釈迦様」の出家の動機は「老人」「病人」「死人の屍」を見たことだといわれている。こうした人間が避けることのできない老・病・死を踏まえ、生きることを明らかにするのが仏教であり、煉獄さんの言葉にもその心が感じられるのだという。
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■鬼の描き方にも感じるものが
続いて、作中におけるどの登場人物が好きなのか聞いてみると「善逸(主人公・竈門炭治郎の同期)ですかね」と回答。しかし、読んでいるうちに人を喰う鬼にも「感情移入してしまう」のだそう。
物語に登場する鬼は、元々は人間。それぞれに辛く悲しい過去を抱えており、鬼になった背景も詳しく描かれている。このような、鬼をただ“悪”としないストーリーについても「大切な課題をいただきました」としみじみ語っていた。
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■掲示板に取り上げる理由
住職は、以前にも欅坂46(現在は櫻坂46)の『サイレントマジョリティー』の歌詞を掲示板に取り上げたことも。
こうした身近な題材から言葉を引用する理由について、「お寺は生活の中にあるものですから。掲示板をきっかけに『面白いな』と思ってもらい、宗教に目を向ける一つのきっかけになればと思っています」と語ってくれた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)