日本人がおじぎをする理由はなぜなのか チコちゃんがルーツに迫った
『チコちゃんに叱られる』で日本独自の文化「おじぎ」について解説。武士とおじぎには深い関係が。
■鎌倉時代に一転
武士が国を治めるようになった鎌倉時代に、人間に対して頭を下げる動作が行われるようになっていたようだ。当時、厳しい身分制度や規律によって世の安定が保たれていたこともあって、おじぎも細分化。
武家の霊峰の1つである「小笠原流」では「九品礼」と呼ばれる種類のおじぎがあった。おじぎは相手によって使い分けされていたようだ。
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■庶民へも定着
そして時は流れ、明治時代には畳中心の生活から椅子を使う生活へ切り替わった。武士の文化だったおじぎが庶民の生活にも取り入れられるようになり、「立礼」と呼ばれる立ったままする礼が出てきた。
明治15年に学校教育の礼儀を記した「小学諸礼式」には立礼の作法も書かれており、日本中に浸透していったようだ。いくつかの変革を経て、現在の形へ落ち着いたおじぎ。日本独自の文化として大切にしていきたい。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)