令和に変化するお笑い界 たんぽぽ・川村エミコ「自虐で笑ってもらえるのは幸せ」
「お笑いジェンヌ」になるべく、お笑いの道へ進んだ川村エミコ。彼女が感じるお笑い界の変化とは。
■「ジェンヌになるんだ!」とお笑いの門を叩く
―――ウサギを初めて触ると言えば、たんぽぽさんの結婚式のスピーチのネタでもそのフレーズがありましたよね。川村さんがお笑いの道に進んだのは、大学の学園祭に来た、さまぁ〜ずさんを見たことがきっかけだと伺ったのですが、元々子供の頃からお笑いは好きだったのですか?
川村:テレビは好きでした。山田邦子さんの『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』や、ウッチャンナンチャンさんのコント番組が好きで、弟とよくマネしていました。でも、お笑い芸人になりたいとは思っていなかったです。
先ほどお話した役者の叔父さんが、おじいちゃんのお葬式のときに喪主を務めて、笑いをかっさらっていったときに、暗いはずのお葬式をこんなに明るくできるって、なんて素敵なんだと思って、そのときからずっと舞台に立つ人になりたいと思っていました。
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■「ジェンヌになるんだ!」
―――そして、舞台に立つ人に憧れていた川村さんは、さまぁ〜ずさんが来た学園祭に置いてあった「ホリプロお笑いジェンヌ」の募集要項を見つけて、お笑いの門を叩いたと。
川村:大学のときに演劇サークルに入って、初めて舞台に立ったときから、自分は(演劇に)向いていないと感じた挫折からのスタートだったので、「ホリプロお笑いジェンヌ」という募集要項があって良かったです。
「芸人募集」だったらオーディションにも行っていなかったと思います。一人じゃ難しいと思ったけど、団体なら楽しそうだなって。当時は女子だけのお笑いの団体が他にはなくて、「初めてで何か面白いことができる!」「ジェンヌになるんだ!」と思って、申し込みました(笑)。