令和に変化するお笑い界 たんぽぽ・川村エミコ「自虐で笑ってもらえるのは幸せ」

「お笑いジェンヌ」になるべく、お笑いの道へ進んだ川村エミコ。彼女が感じるお笑い界の変化とは。


 

■両親の性格をそれぞれ受け継いでいる?

川村エミコ

―――お父様とは反対に、お母様は大胆な性格の方なのかなという風に思いました。なので、川村さんはご両親の性格をそれぞれ受け継いでいるのかなと。

川村:そうかもしれません。母方の家系は私が子供の頃から憧れていた叔父さんが役者をやっていたり、旅行会社に勤めている親戚の人がいたり、アクティブな職業に就いていて。父は公務員で、父方の親戚には小児科医をしている人がいたり。


私はコツコツと勉強することが好きでしたが、「これがしたい!」と思ったときは無我夢中になる。本の中でも書きましたが、「友達とキャンプ行きたい」となったら、お母さんの許可を取るために町中を走り回るような性格だったので。


―――キャンプのお話は『ちびまる子ちゃん』や『クレヨンしんちゃん』を思わせるドタバタ劇で、まさに一心不乱、無我夢中なことが伝わってくる、とても楽しいお話でした。

川村:そんなすごいアニメたちと並べていただくのは恐縮です! 思いついたらまっしぐらという性格は、母譲りかもしれません。


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■イジメは「しょうがないと思っていた」

―――僕の世代ですと、たんぽぽさんを最初にしっかりと知ったのは『めちゃイケ』で、その当時の印象が強いのか、最初にエッセイを読ませていただいたときは、自分が知っている川村さんとスッと結びつかないところもあって。

川村:テレビだと求められているものを100で頑張るようにしているので、そこが抽出されて、本を読んでいただいたときに違うイメージを感じられたのかもしれません。でも、テレビの私も、本の私も、今こうして話している私も、全部私なんです。


―――特にそう思ったのが、中学時代にクラスメイトからイジメを受けていたお話です。あのエピソードは他の章に比べて淡々と書かれていて、何か辛いことが起こりそうな予感が最初からずっとあって。後半部分に差し掛かって、なぜそのように感じたのかがわかる記述もありました。

川村:当時は(イジメがあることが)しょうがないと思っていました。私は一人でいることが不幸だと思っていなかったし、そこから始まっているので。


あとは、他の心のよりどころ、心を逃す違う世界があることを小さい頃からわかっていたので、それが救いでした。もし何か辛いことに悩んでいる人がいたら、好きなことを見つけてほしいなと思います。

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■川村が思う「好き」の見つけ方
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