ホタルイカを生で食べることは危険? 食中毒を発症させる「旋尾線虫」の正体を直撃
あまり目にしない・聞き慣れない「旋尾線虫」とは。最悪の場合、腸閉塞を引き起こすことも…
■「詳細はお答えできない」と愛知県
厚労省は、食中毒の報告を各都道府県から受けているが、旋尾線虫による食中毒は食品衛生法上の「その他の寄生虫によるもの」に分類されているため、正確な発生件数を把握していない。
しかし、取材の過程で、2018年4月1日に愛知県大府市で夕食の際にホタルイカを食べたところ、旋尾線虫による食中毒を発症していたことがわかった。
この件について、愛知県生活衛生課に詳細な内容の取材を申し入れるも、「この件があったことは事実だが、報道発表などを行っていないため、詳細はお答えできない」との回答があった。
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■踊り食いは絶対に止めること
厚労省や各都道府県は、ホタルイカを生で食べる場合には①マイナス30℃で4日間以上、もしくはそれと同等の殺虫能力を有する条件で凍結すること②内蔵を除去することを呼びかけている。
また、生食用以外では加熱処理(沸騰水で30秒もしくは中心温度60℃以上で加熱)を求めている。さらに、「とれたてのホタルイカの踊り食い(活きたまま食べる)は絶対に止めるように」とのことだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)