ビスケットを箱に詰める時計修理店がネットで話題 その理由がお洒落すぎた…
時計修理店の気の利いたサービス。どうやって考えついたのか聞いてみると…
■時計修理工房に聞いてみると…
このような細やかなサービスは、どのようにして考えついたのだろうか。名古屋時計修理工房、店長の近藤峽立(かいり)さんに話を聞いてみると、「2012年2月の創業時からでございます。高価なお時計をお預かりする時計修理業は、信頼が一番大切です。大切なお時計を安心してお任せいただけるようにする工夫でもありますし、単純に輸送ルートが問題ないかの確認でもあります」と丁寧に話す。
その他には、時計修理の申し込みに対するお礼、おもてなしの気持ちを込めて贈り物をするという意味もあるそうだ。
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■細やかな心遣いに感心
また、SNSで話題となったことに対しては、「創業当時より当たり前に行っていることでもありますので、まさかこのタイミングで大きな反響をいただくとは思ってもみませんでした。本当にありがたいことだと思います」とコメント。
お客からの反応としては、ホスピタリティを評価する声が多いが、それよりも「ビスケットが割れてしまいましたが、送らないほうが良いですか」という質問が来るそうだ。やはり一定数の割合で、配送時にビスケットが割れてしまう。
精密な時計は、「ビスケットが割れるような振動でも不具合を起こす可能性があるので、それを未然に防ぐことは、修理業者として当たり前にしなくてはいけません」と近藤さんは話す。時計はただのモノではなく、肌身離さず長く愛用するモノ。本人にしか評価できない価値を尊重し、時計を大切に扱う名古屋時計修理工房の細やかな心遣いには驚かされた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)