「子供たちが医療従事者への手紙を無理やり書かされた」と話題 実態を教育現場に聞いた
小池都知事の発言で大混乱した現場もあった。その波紋について追った。
■1~2週間の余裕がほしかった
港区教委は「本当は1~2週間程度の余裕があったほうが良かったが、急遽だったため『できる限りでかまわない』という指示を各学校に伝えた」と語る。また、「校長からは『ぜひ協力したい』という声が多くあがった」と述べた。
町田市教委は「都教委の通知をそのまま伝えた」と取材に答えるのみで、指導課の担当者が実施状況について全く把握していなかった。
また、SNS上の声について各教委の担当者は「現場の教師が『教育委員会から言われたから書きなさい』という伝えかたをすれば、そういった声があがるのも当然だろう」と語った。
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■現場からは辛辣な声も
一方、町田市内の校長は取材に対して「市教委から具体的な指示がなく、校内が大混乱した」と話す。さらに都内の小学校教諭は「都知事のパフォーマンスに付きあっている暇はない。うちのクラスは今回の手紙を実施しないことを校長に伝えた」と話す。
さらに、「医療現場が大変なことはわかるが、教師も児童も蜜になりやすい学校現場で感染しないように極限のストレスと戦っていた。26日から冬休みとなるため、少しだけホッとしている」と生の声をあげた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)