年越し寒波は西日本で車が立ち往生レベルの大雪に 気象予報士が語る備えとは
年末年始に列島を襲うと予想される大寒波。先日も関越自動車道で起きた立ち往生のような事態の可能性も?
■太平洋側でも雪の恐れ
車内には防災用品の常備を 特に警戒されるのが、道路での車の立ち往生です。国交省は28日、各地で立ち往生が起きやすい区間を発表しました。
筆者が目を通したところ、国道1号、2号、8号、9号、27号、29号、42号、53号、54号、161号などの国道が列挙されていましたが、多くの区間が登場したのが「国道9号」でした。
国道9号は2010~11年の年末年始に1000台にも及ぶ立ち往生が起き、自衛隊に災害派遣が要請されたこともあります。今回も警戒が必要です。 警戒が必要な区間の詳細は国土交通省地方整備局の公式サイトから確認できます。
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■車移動の際には入念な対策を
どうしても車移動しなければならない場合、車内に「使い捨てカイロ/毛布/飲料水/食料」を備えておきましょう。さらに絶対あったほうがいいのが簡易トイレです。
長期間のスタックになった場合、トイレに行くのが億劫で飲み食いを避け、脱水症状になるケースもみられるためです。その他の対策はJAF公式サイトなどを参考にしてください。
過去には兵庫・豊岡市で電車が立ち往生し、乗客が車内で長時間閉じ込められたこともあり、電車移動も油断できません。太平洋側の愛媛、和歌山、三重、鹿児島でも雪の恐れがありますので、30日~1日は不要不急の外出を控えた方が賢明です。
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(取材・文/気象予報士・千種ゆり子)