やっと入れた保育園 シングルマザーに「月6万円の保育料」が請求された理由
当時無収入だったシングルマザーのA子さん。認可保育園への入園が決まるも、市から届いた「お知らせ」に目を疑った
■「世帯分離」をしても…
対策としてA子さんも「世帯分離」をしていたそうだが、当時A子さんに収入がなかったために、2歳児クラスに通園する初年度については、父の市民税所得割額によって算定されてしまうことに。
A子さんはA子さんの母の連れ子で、父とは「養父・養子」という関係であり、実家に住まわせて貰っていても、親に金銭面的にあまり頼ることが出来ず。アルバイトの収入が反映されるまでの期間は、ほとんど家にお金を入れることができず、家庭内でも肩身の狭い思いをしたという。
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■現状では「離縁」するしかない
A子さんのような場合、諦めて高すぎる保育料を支払うしか方法はないのか…齋藤健博士弁護士は次のように話す。
齋藤弁護士:一つの方策として考えられるのは、養子養親と扶養関係を戦略的に解消する手段はあり得ると思います。これは、離縁といいます。
離縁の手続をとると、養子養親の関係になく、正式な援助を受けていない、受けることができていないと説明することが一応可能となります。ただしこの手段はこれまで育ててくれた親御さんとの人間関係があること、今後養子養親関係にが解消された場合にどんな関係性を保っていくのが良いのかトラブルになりがちなこと、何より極端なやり方であることには注意しなければなりません。