市職員22人参加の忘年会で新型コロナクラスター発生 非難が殺到する現場を直撃
長崎県壱岐市職員が新型コロナ感染拡大の中、忘年会を強行開催。市民生活に深刻な影響を与える事態に…
菅義偉首相は4日の年頭会見で、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象に、特別措置法に基づく緊急事態宣言を発出することを検討する考えを表明した。政府は、今週中にも宣言を出す方向で調整を進めている。
そんなコロナ禍の状況において、長崎県壱岐市の職員22人が昨年の12月24日に忘年会を開催し、2日までに6人のクラスター(集団感染)が発生していることが取材でわかった。
■責任者2人が現在出勤できず
壱岐市危機管理課によると、市民福祉課とこども家庭課が合同で忘年会を開催し、職員22人が参加。1次会後には、2次会に参加した職員もいるという。うち2日までに6人の新型コロナウイルス感染が確認され、50代女性職員等は現在入院中だ。
このクラスターの影響から、どちらの課の責任者も出勤できておらず、4日から他課の課長が兼務している。そのほかにも出勤できない状態の職員も多く、ほかの課から応援が入っているという。
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■個人の判断に任せていた
危機管理課に「なぜ感染拡大中に忘年会を開催したのか」について問うと、「長崎県のホームページ等でも注意喚起していたため、あくまで個人の判断に任せていた。まさか開催するとは思わなかった」と話す。
また、そのほかの課でも開催していた可能性については「該当課以外で忘年会を開催していたかは不明だが、少なくとも危機管理課では行っていない」と述べた。