初競りマグロ最高値が3億から2000万に 最高値常連の大間漁協に本音を聞くと…
昨年より値段が大幅に下がった初競りのクロマグロ。そこには外食業の低迷も…
■全体の売上はどうだったのか
今年はコロナ禍での初競りということもあり、密を避けるために市場の人数制限などを行った豊洲市場。最高値はここ2年と比べて大幅に下がっているが、全体の売上げはどうだったのだろうか。
豊洲市場に問い合わせてみたが、全体の金額は公表していないとのこと。ちなみに、入荷予定数量については、前年比95.3%の883トンであった。
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■大間の漁師の本音
初競りの価格が億を越さないとなると、漁師たちの士気にも関わりそうだが……。
それについて、大間漁業組合に聞いてみると、「とくに関係ないですね。あれは宝くじを当てるようなものなので。3億が2,000万円になろうが、漁師の士気が下がるということはありません」との回答。
問題なのは、コロナ禍で獲れた魚の価格が全体的に下がったことだという。「それでも生活に困るほどではありませんが…」と漁業組合の担当者は話すが、収入にも少なからず影響はあったことは想像に難くない。早くコロナウイルスが収束し、来年の初競りではこれまで以上の活気を見せてほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)