かまいたち、『M−1』直前に濱家を襲った不調 そのとき山内が思ったこととは
初の著書で自伝エッセイ『寝苦しい夜の猫』を上梓した、かまいたちの山内健司にインタビューを実施した!
■「家庭のことが捏造されて書かれています」
―――テレビやラジオの印象もそうだったのですが、山内さんは冷静ですよね。今回の著書を読んでいると、ご両親の影響も大きいんだなと思いました。
お母様は「最短で合理的なイメージ」、お父様は「母と対照的ですごくおおらかな性格」と書かれていましたが、家族について本に書いたことは報告されましたか?
山内:いや、全く言ってなかったんですけど、父親が地元の本屋さんで10冊くらい買って、周りに配ったりしてくれたみたいです。
あと、母親も読んでくれたみたいなんですけど、弟から「お母さんが本を読んで、『家庭のことが捏造されて書かれています』って言ってる」って連絡が来て。
「どこのこと言ってんの?」って聞いたら、「サボテンに向かって(山内を)放り投げたけど、サボテンには刺さってない」って。いや、刺さってたしと思いました。
どっちの記憶違いかまでは言い切らないですけど、僕は記憶どおり話しているだけですし、基本、母親は「お前の仕事に私を巻き込むな。自分で完結できることをしろ」ってスタンスなので、何を言ってもクレームは来ます。
ただ、そのおかんも「読みやすい」とは言ってくれてます。
―――お父様は積極的に応援してくれるので、山内さんの仕事に関しては両極端なスタンスなんですね…。
山内:そうですね。父親は地元で営業があったとき、直径1メートルクラスのオードブルを3つ、芸人みんながご飯を食べ終わったくらいのタイミングで持ってきたこともありました。誰にも手つけられてなかったです。
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■無鉄砲に衝撃を受け、島根では赤面
―――僕、奈良県出身で、第5夜で奈良教育大学時代のお話が書かれているのがすごく嬉しくて。他にも何か奈良にまつわるエピソードがあれば、ぜひ教えていただきたいです。
山内:僕、島根から奈良に引っ越してきて最初に住んだ家が、無鉄砲(奈良市発祥の有名ラーメン店)のすぐ近くやったんです。
島根で美味しいって言われてるラーメン屋さんにも行ったことがあったんですけど、無鉄砲のラーメンを食べたときは衝撃で、めっちゃ美味しいやんと思って。
当時はまだ無鉄砲ができてすぐの頃で並んだりもしてなかったから、一週間で4、5日くらい行ってました。無鉄砲がきっかけでラーメンが好きになりましたね。
―――山内さんがラーメンを好きになったきっかけが無鉄砲というのは、奈良出身のかまいたちファンとして、めちゃくちゃ嬉しいです!
山内:関西圏のラーメンのレベルの高さをまず奈良で教わった感じです。
そう言えば、芸人になってから、今はもうなくなった店なんですけど、島根の地元で美味しいと思ってたラーメン屋さんに、芸人仲間を連れていったことがあって。
「この店、島根で一番美味しいねん」ってみんなに言って、一番最初に自分が食べたら全然美味しくなくて(笑)。ちょっと待って、こんなん美味しいと思ってたん恥ずかし! ってなりました。