女性宮家の議論から10年 漫画家・小林よしのり氏が全く進展しない状況に苦言
2011年に出版された漫画の中でも「女性宮家」の必要性を訴えていた小林よしのり氏。しかし現実は…。
■「男系維持さえあれば支持」
政府の失政があっても岩盤支持層となってきたのが、このノイジーマイノリティたちだと小林氏。
小林:女性宮家を作るか否か…。どちらをとっても、すごいインパクトはある。内閣は支持者を失うかもしれない。森・加計・桜を見る会のようなむちゃくちゃを政権はやってきた。それでも男系維持さえいえば支持する連中がたくさんいる。
そいつらを慮って、皇室はどうでもいいとなってしまってずるずる来た。結局は滅びてもいいというくらいの感覚なんじゃないかな、安倍晋三にせよ、菅義偉にせよ。わかってないよ、なんにも。
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■皇女制度はめちゃくちゃ
−−−「よしりん辻説法」で小林先生は、菅内閣が突如、言い出した皇女制度について言及されていますよね。女性皇族が皇籍離脱された後も「皇女」として、公務をお支えする、と。でも、小林先生が指摘されているように、皇女というのは愛子内親王殿下のことですよね。そのことについてどうお考えでしょうか。
小林:皇女は愛子内親王殿下だってことすら知らないんじゃないの?だから、ものすごい素人みたいな考えで皇女というのを制度しようとしている。もうどうしようもないよね。レベルが低すぎるよ。
政治家にしても、新型コロナの専門家にしてもなんも知らないよね。なんか政治家だったら物事をよく知ってるとか、政治家だったらちゃんとした決断をするとか、それはみんなの幻想にしか過ぎない。権威主義なんだよ。