昔なつかしい駄菓子の終売が相次ぐ 「日本一のだがし売り場」に想いを聞いた
駄菓子屋文化の灯を消さない覚悟の副社長。その想いに迫った。
■日本全国すべての駄菓子が
街の駄菓子屋が衰退することに懸念を抱いていた安達氏らは、10年前に「日本一のだがし売り場」を開店。小学校の体育館8つ分の倉庫に、日本全国すべての駄菓子を集結させている。
大人買いコーナーや縁日屋敷、マンガのシカダ駄菓子の店舗を再現するなど、「駄菓子テーマパーク」となっている。コロナ禍前は各地からバスツアー客が訪れ、多いときにはバス20台、来場者約8,000人という日もあったという。
その中でダントツ一番人気が、十数種類を揃えるうまい棒だ。また、ほかではなかなか手に入らないピンク色したさくら大根やすもも、つまようじで食べるさくらんぼもちも人気となっている。
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■コロナ禍でもなんとか
昨年の2月は過去最高の売上を記録するも、コロナ禍が直撃。2月末からは2週間の休業を余儀なくされた。昨年の12月の売上は7割減と大きな打撃を受けている。
安達氏は、「先月末からは、近場で楽しみたいという県内客が多く訪れた」と話すが、バスツアー客が戻ってこないと厳しい状態が続くという。「ツアー客が戻ってくるのは、ゴールデンウィーク明け頃になるのではないか」と語るが、駄菓子文化の灯を消さない覚悟だ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)