どこにでもあるレシートと思いきや… じつは国宝級の「文学作品」だったと衝撃走る
日常生活の中で見かける「小さな奇跡」に思わず感動した経験はないだろうか。ネット上では、とある「レシート」が注目を集めている。
■もうこれ国宝だろ…
まず「俳句」と「川柳」の違いについてだが、俳句は自然を対象とした作品が多かったり季語が存在する一方で、川柳にはこういったルールは特に見られない。
そのためスミ氏はこちらの作品を「川柳」と称しているのだが、寄せられたリプライの中には「しめじ(占地)は季語なので、俳句かと思いました」といった意見や、「『ぶなしめじ』と『豚ミンチ』が韻を踏んでいますね」といった鋭い考察も。
新たな発見が続々と提唱される中、レシートに秘められた驚愕のポテンシャルが明らかになる。なんとレシート本体に印字された文字を上から順に読んでいくと「領収証、営業時間、あさ7時、よる11時、年中無休」と、短歌の「五・七・五・七・七」の歌体が成立。
こちらの新説がレシートポエム学会に与えた衝撃は凄まじく、レシート1枚の中に俳句、川柳、短歌の作品が体現できていることが明らかになった。もはや数百年後の教科書に載ってもおかしくないレベルで、「日本文学の真髄が叩き込まれている」といっても過言ではないだろう。
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■「レシートポエマー」を直撃した
こちらの芸術的レシートについてスミ氏本人に話を聞いてみると、様々な事実が明らかになった。
「レシート川柳」自体は以前より実践してきたスミ氏だが、レシートに印字された商品名を見ているうちに「上手くやればコレで川柳が作れるのでは?」と閃き、まずはコンビニ各社やスーパーを巡り、それぞれのレシートの特徴をリサーチ。
調査を重ねた結果、「ファミリーマートとまいばすけっとのレシートは商品名の表示が簡易なため、レシート川柳に向いていることが分かりました」と、黎明期の様子を振り返っている。「それ以来、レシートポエマーとしてレシートで川柳を詠んだり、縦読みでメッセージを伝えるレシートにしてみたり、色々と遊んでいます」とお茶目な表情を見せた。
また今回の作品については「合計金額を575円にすることが大命題だったので、それができたという点で、僕としては満点です」とコメントしており、「季語としてのしめじ」や「ぶなしめじと豚ミンチの押韻」については完全に偶然だったとのこと。
今後の展望としては「ここからさらに、縦読みで何かを伝えることができたのでは? と思い始めたので、それは今後の課題とします」と意気込みを見せてくれた。
近い将来、「ノーベルレシート文学賞」が誕生するのも時間の問題かもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)