タイガー魔法瓶、公式サイトに突然の注目集まる 「知らなかった…」と驚きの声も
今ネット上で注目を集めている「タイガー魔法瓶」の製品だが、切っ掛けはあるユーザーのツイートのようだ。
■「紛争鉱物」って何だ?
商品購入の際には「品質」や「金額」といった要素の他に、「環境問題への影響」を考慮する人もいることだろう。
紛争鉱物とは「フェアトレード」の考え方をする際に避けては通れない問題で、「内戦や紛争、戦争によって武装勢力や反政府組織の資金源となっている鉱物」のことを指す。
タイガー魔法瓶はサイト内でこれらの鉱物を使用しないことを明言し、「15歳以下の労働者のいる企業に発注しません」「人の苦しみの上に作られた原材料は、一切使いません」とも主張。
これを受けて華奈日さんは「この世の悪システム知れば知るほど鬱になる私にはこういう企業がマジでありがたい」ともツイートしており、他のユーザーからは「この気持ち、よく分かります」「私はチョコを買うときに、子供たちが労働させられて作られた商品なのでは…と、考えて悩んでしまうことがある」など、共感の声が多数寄せられていた。
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■「今まで知らなかった」の声も多数
もちろん他の企業でも紛争鉱物への対策はなされているのだが、華奈日さんは「大手企業がこういった製造背景を全面に出すのは珍しく思うので、それは企業理念としても良いなと思ってます」と、「世間にしっかり発信する姿勢」に感銘を受けたとつづっている。
専門的な仕事に就いている人々などからすれば「紛争鉱物の不使用」は言うまでもなく当然なもので、「いや今更かよ…」「他の企業でもやってることです」など指摘の声も決して少なくない。
しかし今回のツイートを切っ掛けに「紛争鉱物という考え方を初めて知った」という人は多く、「今まで知る機会がなかった…」「他の会社も、こういうアピールはした方が良いと思う」「今まで知らなかったこういう製造背景を、これからしっかりと気にしていきたい」といった意見も。
華奈日さん本人にも詳しく話を聞いてみると、「企業側からの製造背景のアピールは世の中で起こっている実情を知る切っ掛けにもなるし、フェアトレードで人々が幸せになれる世の中の流れを作るのでないかな思いました」と自身の思いを語ってくれた。
今回、タイガー魔法瓶の広報をはじめとする関係者に取材を敢行したところ、素晴らしい事実が次々と明らかに。